大岩3区 暗誦の会テキスト

「江南の春」 杜甫


<本文>

千里鶯啼緑映紅

水村山郭酒旗風

南朝四百八十寺

多少楼台煙雨中



<書き下し文>

 千里鶯啼いて緑紅に映ず

水村山郭酒旗の風

南朝四百八十寺

多少の楼台煙雨の中 

<読み方>

こうなんのはる とぼく

せんりうぐいすないてみどりくれないにえいず

すいそんさんかくしゅきのかぜ

なんちょうしひゃくはっしんじ

たしょうのろうだいえんうのうち
(64字)

<意味概略>

そこらじゅうで鶯が啼き木々の緑が花の紅色と映しあっている。

水際の村でも山沿いの村でも酒屋ののぼりがたなびいている。

古都金稜には南朝以来のたくさんの寺々が立ち並び、

その楼台が春雨の中に煙っている。